望遠ズームレンズ 画像比較




高価なレンズと低価格のレンズとどこまで画質の差が生じるか、EOS 5Dに装着して撮り比べてみました。
(カッコ内は、H21.2現在の市場平均価格)

SIGMA APO 70-200mm F2.8 HSM EX DG
(120,000円)

TAMRON AF 70-300mm F4-5.6 LD MACRO
(古いレンズなので、 取扱いがない。5,000円程度か)

SIGMA APO 70-200mm F2.8 TAMRON 70-300mm F4.0-5.6 LD

70mmでの画像比較   全体の縮小画像では、特に差は見られない

中心部分の等倍表示

F2.8

(最小絞りF4のため、比較画像なし)

F4


F8


F4


F8

【70mmでの画像比較結果】
・ TAMRON 70-300mmは、開放域では解像感の甘さが出たが、F8まで絞ると、肉眼では両レンズの差は認められなかった。
・ TAMRONは、周辺減光が見られたが、実用上問題ないと思う。


200mmでの画像比較   全体の縮小画像では、特に差は見られない

中心部分の等倍表示

F2.8

(最小絞りF4.5のため、比較画像なし)

F4.5


F8


F4.5


F8

【200mmでの画像比較結果】
・ 70mmとは逆に、SIGMA70-200mmの方が解像感の甘さが見られたが、たぶんピントが微妙に合っていなかったせいだと思う。
・ それにしても、TAMRON 70-300mmは、開放域からよく頑張っており、肉眼では両レンズの差は認められなかった。
・ 70mm同様に、TAMRONは、周辺減光が見られたが、実用上問題ないと思う。

【総評】
・ 全く価格帯の異なるレンズでの比較で、少し酷かと感じていたが、結果を見て唖然とした。
・ F値が明るく、フォーカス駆動に音波モーターを搭載している高価なSIGMA APOレンズは、スポーツ撮影には有利だと感じたが、三脚を据えて、じっくり風景等を撮影する場合は、TAMRONの安物レンズでも十分であると感じた。
・ APOを購入してからお蔵入りとなっていたTAMRONレンズは、ネットオークションに5,000円で何度も出品したが、買い手がつかず、思案していたが、売らなくて良かった。
・ TAMRONの低価格レンズは暗いが、とてもコンパクトで、300mmまでズームでき、マクロ撮影まで可能であるため、風景撮影には重くてかさばるSIGMA APO 70-200mm F2.8 を持ち歩かずに、TAMRON 70-200mm F4.0-5.6を常用しようと思う。しかし、意外な結果に、まだ信じられない。