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2014.2.11 吾妻山登山(大峠→大膳原→吾妻山(手前))

 雪山登山の醍醐味を忘れられず、今回は初めて天候が良くない日に登山を敢行しました。
 目指すは広島県境にそびえる吾妻山。
 
 奥出雲側から登り始めたのですが、途中でGPSの狂いに惑わされて方向を誤ったりして無駄に時間を費やしてしまい、おまけに大膳原からは吹雪と強風で、山頂を極めるのを断念し、引き返すことになりました。

 登山途中で道を間違えたと錯覚して引き返している時に、後から登ってきた同年代の男性と出くわし、それからは大膳原の山小屋まで一緒に登りました。
 横田町から来たというその男性と小屋で談笑しながら昼食をとり、30分程度休んだあと、小屋を後にして、その男性は下山、私は時間の許す限り引き続き頂上に向け登ることにしました。
 それからが、吹雪の中を一人寂しい単独行。本当に、さみしいーーー!

 今回も、いい経験になりました。
 吹雪の悪天候の中、大平原を一人ぼっちで佇んでいると、少し恐怖心が芽生えてきました。
 付近に誰もいないというのは、本当に心から寂しくなるものです。体調の急変、雪崩、滑落、遭難などのアクシデントがあれば、たぶん終わりだなと、マジで考えていました。
 でも、このスリル感がたまらない。本当は、もっと無理して、視界がゼロに近い中を頂上制覇したら、最大級な思い出として記憶に残ったのに、と、今になって思うのです。しかし、それを本当に実行していたら、下山の途中で日が暮れ、ヘッドライトの光だけを頼りに、まさに暗中模索の状態に陥ることは確実でした。
 下山時は午後5時をとっくに過ぎており、今思えば、途中で引き返したのは正解でした。

 今シーズンは初めての雪山登山で、それも、大山、三瓶、吾妻山と、3度もアタックできました。
 もうすぐ春を迎え、本来の登山シーズを迎えます。しかし、たぶん私は、また冬に憧れるのだと思います。それほど冬山は、私にとって大きな魅力となりました。



車を止めた場所(奥出雲町大馬木)
本来の駐車場より500m以上手前

本来の駐車場(第二駐車場)は、完全に雪に埋もれて、車も人も寄せ付けない感じ・・・


山中に入っていく
すでにワカンがないと進めない状況

だいぶん雪深くなってきた
すでにラッセル


横田別れ(吾妻山と烏帽子山の分岐点)までもう少しのところ


川筋の景色


横田別れに到着

横田別れから右折し、大膳原へ

大膳原の山小屋
中は快適です ♪


途中から同行したおじさんに写真を撮ってもらいました


小屋を出て、吾妻山山頂を目指す
視界が利かず、山容は全く望めず

傾斜がきつくなりかけてきた
時間と相談し、ここで引き返す(残念!)


折り返しから振り返り、元来た大膳原を望む

小屋の外観を撮っていないことに気付き、再度小屋へ寄った


小屋の入口は、雪に埋もれ、扉を開けるのが一苦労

一人ぼっちの大膳原
寂しさがこみ上げる


下りはスムーズ
しかし、車に戻ると17時を過ぎていた。



吹雪の大膳ヶ原





 
 ルートマップ

国土地理院の地図を利用した追跡マップ
おまけ) 無雪期との違い

大膳原の山小屋





大膳原キャンプ場





大膳原から吾妻山を望む