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2014.10.19 鳥取県大山(川床→大休峠→親指ピーク→振子山→象ヶ鼻→ユートピア小屋→宝珠山→中の原)

 先月のキリン峠ルートに続き、大山登山の隠れた名ルートを調べ上げた結果、今回は川床という大山寺から北へ2キロほど行った地点を登山口として、大休峠、親指ピークを経由し、ユートピア避難小屋の上にある象ヶ鼻に到達するコースに決定!

 まず、川床からはよく整備された登山道を登る。しかし、登山口から900mほど歩いたところでルートを逸脱。しばらくして道がなくなっていることに気付き、それから約1時間の藪コキ迷走。ルート逸脱はいつものことだが、これもいつものスマホのGPSツール(山旅ロガー)のおかげで、現在位置を的確に把握し、無事に元の登山道に合流

 そして、それからは順調にハイキング気分で大休峠の避難小屋に到着。 ここには、中年のアベックと同年代のソロ登山の人がおり、 10分ほど休憩して、核心の親指ピーク、振子山へと向かう。

 最初はぬかるみがあり、歩きづらかったが、起伏はあるものの、そんなに危ない場面はなく、慎重に登れば特に問題なかった。
 まず野田ヶ山というピークを通るはずだったが、標識もなく、知らぬ間に通過。そして、難なく親指ピークに到着。
 60歳くらいの登山者と一緒になり、途中までは、その人と同伴登山。親指ピーク頂上での記念写真は、その人に撮ってもらった。
 振子山を抜けると視界が開け、大山頂上の縦走ラインにある象ヶ鼻とユートピア小屋、それに繋がる稜線が見え始める。
 象ヶ鼻に近づいたところで、ザックに括り付けていた2本のトレッキングポールを紛失していることが判明。その時は、時間もせっているので、引き返すのを諦め、帰りに大山モンベルでポールを買って帰ろうと判断した。

 象ヶ鼻から天狗ヶ峰、剣ヶ峰へと向かう...が、途中で「立入禁止」の立て看板と歯止めロープが。
 警告を無視して登り続けようかとも思ったが、万が一のときの周囲への迷惑のことを考え、止む無く最高点の制覇は断念。
 象ヶ鼻で遅めの昼食(カルボナーラ♪)を食べ、元気が出たところで、さきほど紛失したポールのことを思い出す。
 無視して予定通りのコース(ユートピアルートから中の原へ)を進もうかと思ったが、やはりそんなもったいないことはできないと思い直し、ポールを探しながら、登って来たコースを逆行して下山することにした。
 しかし、運のいいことに、10分ほど下りるとポールを発見! なんと、良心的な登山者の方が、2本とも登山道わきの木の枝にひっかけてくれていた。
 これなら、計画していたルートからも下山する時間があると考え、ばたUターンして象ヶ鼻に戻った。

 それから、ユートピア小屋、三鈷峰との分岐、上宝珠越、中宝珠越、下宝珠越と順調に下りていき・・・ではなかった。
 上宝珠越を過ぎたあたりから、前を行く中年女性の軍団の遭遇。あまりもの亀速な歩みに、私を含め、後から来た数名の登山者がとばっちりに。細くて急峻な登山道のため、追い抜くこともできず、ほぼ停止状態が続く。ガイドを同伴していたが、そのガイドがぼんくらで、早目に全員を停止させて、道をよけるべきなのに、何食わぬ顔。だいぶんしてから、追い抜かせてくれたが、夕刻が迫っているというのに、相当の時間ロス。
 しかし、あんなへっぴり腰で亀速の登山者(いや、ハイカーか)を、夏山登山道ならまだしも、中上級者用のユートピアルートに連れてこようとは、それと、すでに夕方近いのに、まだ山の中腹にいること自体、どうかと思った。たぶん、この人たちが下山する頃は、真っ暗であったろう。みんなヘッドライトは所持していたのであろうか。

 亀速おばちゃん軍団を抜いてからは、すいすいと下山し、宝珠山、中の原へと進む。
 中の原からスキー場の芝生を降りるときの気持ちよさは格別だった。それに、下界がちょうど日本海。弓ヶ浜が夕日に映えて、とても美しかった。

 今回は、7:30〜17:30の10時間登山だったが、思いのほか疲労感はなく、最後まで快活に歩みを進めることができた。

 帰りがけに大山モンベルに寄り、念願であった本格アイゼンを購入!
 本当は12本爪が欲しかったのだが、靴(アゾロ クンブ)に合わせると、10本爪のものしかフィットせず、やむなく10本爪を購入。
 まあ、昨シーズンは6本爪の軽アイゼンで厳冬期の大山、三瓶、吾妻山を踏破したことを考えると、格段の進歩だな

 名残を惜しみながら、大山を後にした。次回、大山に来るときは、スノークライミングだろうか。
 すでにワクワクしてたまらないのであった。(^^ゞ


 川床(7:47)→大休峠(10:25)30分休憩→親指ピーク(11:54)→象ヶ鼻(13:00)45分昼食&休憩、紛失ポール探し30分
 ユートピア小屋(14:35)→下宝珠越(16:00)→宝珠山(16:10)→中の原(16:38)→川床(17:30)


7:47 川床の登山道入口


入口から第一ポイントの大休峠まで3.9キロ

まもなく川を渡る。
橋が整備されているが、豪雨のたびに破損するらしい


9:32 大休峠までの中間地点
(実は、途中でルートを逸脱し、30分の藪コキしたあとの一写)


昔の人が、なぜこんな山奥に石畳を敷いたのだろうか(よけいに歩きにくい(^^ゞ)

10:25 大休峠に到着
立派な山小屋がある。



大休峠からユートピア避難小屋を眺める
まだあんなに遠いか・・


11:54 親指ピークの頂上で記念写真
(直前に遭遇した60歳くらいの男性登山者に撮ってもらった)


親指ピークを振り返る。


振子山に登山者が


12:34 振子山をドアップ

本日の最高地点、象ヶ鼻が見えてきた。
休日とあって、たくさんの人が見える。

13:20 象ヶ鼻から剣ヶ峰の方へ向かったが、すぐに立入禁止の看板が・・・
せめて天狗ヶ峰まではたどり着きたかったが、ここで素直に退散した。


ッ立入禁止地点から、剣ヶ峰の方を望む。
2人の登山者がこっちに向かってくるのが見えた。ああ、うらやましい。

ザックに括り付けていたトレッキングポールを紛失したことに気付き、登ってきた道を下る。そして、15分ほど区だったところで見つかった。親切な登山者が、まとめて枝にひっかけてくれていたのである。
登山する者に悪人はいないな(私を含め(笑))


14:34 ユートピア小屋へ降りる

勝間ケルンを越えたところで振り向く。
ユートピア小屋よ、また来るぜ!

15:04 春に娘と食事をした上宝珠越の休憩スペース(今回は素通り)

16:00 下宝珠越の分岐点
左下が大山寺方面、左上が宝珠山から中の原に抜ける


16:10 宝珠山で記念写真

宝珠山から中の原へ続く山道
ブナ林の黄葉が夕日に映えてすばらしい

16:38 中の原の頂上に抜けた


中の原頂上から下界を見下ろす
ここからはハイキング気分で降りれそう

中の原から見える弓ヶ浜の海岸線がきれい

スタート地点をめざし、大山環状道路をひたすら歩く
でも、案外足取りは軽かった。


17:30 ようやく朝止めた車が見えた
10時間ぶりか・・・

 今回の登山ルート