トップへ   大山(奥大山ーキリン峠)
ホワイトアウト撤退編
メールはこちら

2015.2.15 鳥取県大山(奥大山→キリン峠)

 週末に晴天が望めるということで、昨年9月にスケールの大きさに衝撃を受けた大山槍ヶ峰の冬の姿を見に行った。

 午後からは天候が下り坂という予報だったので、早朝から登る予定だった。
 5時前に起床し、余裕をもって6時前には出発。しかし、米子の手前まで来てスマホを家に置いてきたことに気付く。
 スマホには山旅ロガーというGPSソフトのお世話になっており、道に迷ったときに(特に雪山では必ず迷う)、このGPS機能に助けられていたので、超必需品である。
 仕方がないので、いったん引き返し、スマホを持って再出発。おかげで2時間のロス。朝の2時間は致命的・・・・

 9時半過ぎにようやく登山口(奥大山スキー場)に到着。急いで支度をし、登り始める。
 しかし、様子がおかしい。晴天のはずなのに、空は鉛色。全く青空がない。すぐそこに見えるはずの大山の勇姿も全く見えない。
 まあ、そのうち晴れるだろうと思いながら、なだらかな林間ルートを、ワカンで登っていく。しかし、深雪とはいえど、先行者のトレース上を歩いているのに、ズボズボとツボ足のようにはまり込む。斜度が倍以上に感じ、息が上がる。先行するスノーシューの踏み跡は、全く窪んでなくて、滑るような跡。なぜにこんなにちがう・・・
 稜線に出るころには、徐々に霧がかかってくる。そして、高度が上がるにつれ視界がどんどん悪くなり、やがてホワイトアウト状態に。風も強くなり、周りには誰もいなくて、雪崩でも起きたらと思うと、心細さが満開。
 ある程度登ったが、この悪天候なら大山東壁を拝むことは完全に無理だということを自覚し、撤退することを決意
 下りもズボズボはまりながら、暗くならないうちに、急いで登山口まで引き返した。

 今回は、最初からアクシデントで、不必要なガソリン代と高速代も出費し、全く収穫のない登山だったが、まあ運動不足解消にはなったか。それと、ワカンのたよりなさとスノーシューの凄さを思い知り、帰ってすぐにスノーシュー購入計画にいそしむことになるのだった(^^♪

 奥大山スキー場(9:23)→文珠越(11:41)→キリン峠西側1420m地点(14:13)→(14:29)
 →文珠越(15:8)→奥大山スキー場(16:59)


9:44 最初はなだらかな林間を抜けていく
しかし、先行するグループのスノーシューは快適なのに、私のワカンははまり込みすぎて、喘ぎながら・・・・

前方
滑るようなスノーシューの跡


後方
私のズボズボのワカンの跡
スノーシューのトレースを踏んでいるのにこのありさま


12:05 稜線に出る前に腹ごしらえ
フリーズ度ドライで湯を入れるだけのドライカレー(しかし、あんまし旨くはなかった・・・)


今回初登場!
プリムス イータ エクスプレス
すぐに湯が沸いた(感動!)

13:12 文珠越を過ぎ、稜線へ
そろそろ霧が濃くなってくる・・・・

それでも登り続け・・・


13:33 そしてホワイトアウト状態に・・・

足元を振り返り、寂しさが増す・・・

14:20 視界がゼロに近くなり、とりあえず休憩して考える

悪天候にはピッケルが似合う
そして敗退


下りていくと、霧が晴れてきた
頂上近くとは、こんなに環境が違うのか

15:21 林間エリアに入り、少し進んだところでコーヒータイム!


ブナ林の合間を抜けていく
気持ちいい

16:00 再度休憩

16:28 県道脇に出てきた


スキー場近くまで降りてきた
小川の雪の形状が素晴らしい

16:57 出発地点に帰着
スキー場には、もうほとんど人がいなくなっていた・・・



今回の登山ルート