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苦しみを共にした仲間
〜オリンピックを見て
 送信日時 2012/08/17 11:49
ロンドンオリンピックが終わった。
いやー、楽しかったね。
金メダルは少なめだったけど、日本参加史上最多のメダル数を獲得したとか

特に団体競技に感動した。
なでしこジャパン、女子バレー、卓球女子団体戦、男女の競泳チーム、体操男子などなど
ホンマ感動したねー(^^♪

今回のオリンピックを見ていて、ふと気付いたことがある。
それは、それぞれの選手が、「このメンバーと一緒に頑張ってきて、本当に良かった」「このメンバーの誰が欠けても達成できなかった」「最高の仲間だ」と、口々に仲間をたたえ合っていたこと。

苦労を共にして困難を乗り越えてきた仲間とは、特別な連帯感が芽生えるものだ。
それは、身体を酷使する環境の中で、特に顕著に根付くように思う。
困難な状況が存在すれば、スポーツでなくても、大学の研究室や●●●が通っている専門学校の仲間でも同じかもしれない。
困難を成し遂げようと、同じ目的に向かって苦労した仲間は、その後離れてからも、強い絆で結ばれていて、人生の貴重な財産となる。

お父さんも、中学・高校(テニス)、大学(ボート)と、部活で共に同じ釜の飯を食った仲間は、いつまでも忘れられない大切な存在だ。
特に大学時代の影響が大きい。それは、他の学生が徹夜で遊んでいるのを尻目に、毎朝5時に起床して早朝練習、大学の授業で休息をもらい(笑)、午後に再び厳しいトレーニング。学内では、汚いグリスのついたボロボロのジャージを着て闊歩し、貴重な自由時間は、遠征費を稼ぐためのバイトに費やした。
金も暇もなく、苦しかったけど、充実した日々だった。
これも、同じ目的で頑張っている仲間の存在が大きかったからだ。

●●や●●●が中学校に入学するときに、お父さんは貴方達に「部活はできれば運動部に入って欲しい」と言ったが、その意味は、このことだった。

しかし、肉体的に酷使することによって生じる感覚が、男性と女性とで異なるのかもしれないということも、ずっと思っていた。
現に、お父さんが大学で部活のコーチをしていた頃、男子チームに対しては、肉体的な負荷を与えると精神的な結束が強まっていくのに対し、女子チームは、負荷を与えれば与えるほど、チームの結束が失われる結果になり、「男性は肉体が精神を鍛えるが、女性の場合は、常に感情が優先する。」とよく思ったものだ。

しかし、今回のオリンピックの女子チームの感動を目の当たりにして、男女を問わず、お父さんの当初からの考えは間違っていないということを再認識することができた。

今、●●●は、専門学校を辞めようと考えている。
本当の理由は明かしてはくれないし、●●●自身も、はっきりわからないのかもしれない。
ただ、苦しいのなら、逆に人生の大きな糧を作るチャンスだと思う。
学生生活というものは、学業や就職のための手段だけではなく、人との絆を深めるためのとても貴重な環境が存在する。
就職してからは、こういった貴重な経験は、まずできないと思う。
そして、良好な人間関係を維持することだけが絆ではない。また、家族だけが絆の対象ではない。
人間関係に苦しみ、自分の置かれた環境に苦しむことによって、本当の人と人とのつながりが作られていくものだ。

大きな苦しみを伴って得た結果が、大切な自分の財産となる。
平々凡々ともたらされる結果には、何の価値もない。
オリンピックの団体競技で涙した選手達を見て、そう思った。

「苦しみの価値」このことを忘れないように、これから生きていって欲しいと思う




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