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【 我が子に宛てた父からのメッセージ 】
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【序章】 子供たちにメッセージを発信しようと思った時、息子は24歳、娘は19歳になっていました。 息子は既に社会人になっており、娘は高校を卒業し、親元を離れ、専門学校で就職戦線へと突入する時期を迎えていました..... 親は、誰しも我が子の成長を願っています。 しかし、子のほとんどが、親の思う通りには成長してくれません。 我が家もその例に漏れず、2人とも、自分の人生をしっかりと見据えることのできないとても弱い人間になりつつありました。 しかし、その原因の多くは親自身にありました。 私たち夫婦の「生き方」や「幸福感」に対する考え方は、全く異なっています。 どちらの考え方が正しいと決めつけらるものではないのですが、妻の考え方が常識的で現実的であると思います。 私たち夫婦の考え方の違いから、子供の前で意見が合わず、家庭の雰囲気を壊すより、できるだけ黙っていようと思うようになりました。それに、面と向かって子供にクソ真面目な話をしても、まともに耳を傾けてはくれないし、そのうち反感を買って、逆効果になるのは目に見えています。 しかし、何らかの方法で、子供たちには私の考え方をしっかりと伝えて、子ども自身で判断させる機会は作りたいと思っていました。 私が実際に子供たちに自分の考えを伝えようと本気で思ったきっかけは、娘が家を離れてからまもなくうつ的な症状に悩まされ、日々の生活に迷いや苦痛を感じるようになったからです。 考えた挙句、いつでもどこでも文章で伝えることができ、子供に負担にならず、妻にも内緒にできる「電子メール」という意志伝達媒体があるということに気がついたのです。 ただ、残念なのは、息子がそのうち携帯電話のメール着信を拒否設定にしてしまったこと。 理由はわからないが、それ以来、息子の意思に反してまで、無理にメッセージを発信することは控えています。 (注) プライバシーを保護するため、メール本文中、私以外のことについては、人名は●に、地名等には○に置き換えています。また、相手(子供)を名指ししている部分は、「あなた」に置き換えています。 |