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「自立」と「自律」 | |
送信日時 2011/01/12 22:34 | |
子供は、親の加護を受けて成長する。
幼い頃は、周りの助けがないと生きては行けない。 でも、それも思春期までだろう。 思春期を過ぎれば、基本的には精神的には自立していなければならないと思う。 昔の子供は、15歳にもなれば、立派に自立した心を持っていて、厳しい生活が自分の使命であるかのように、 当たり前に暮らしていた。 お父さんも自分の生い立ちを振り返ると、今の自分の精神構造は、高校生の頃に確立していたと思う。 お父さんは、親から自立したいと思い、18歳で大阪を離れ、島根に来た。 それから一人暮らしが始まり、最初は親が恋しかったけど、夏には精神的にも自立した。 だから、●●やあなたも、既に大人の精神が備わっていると思う。 今ここで、改めて「自立」とは何かを考えてみた。 親から離れて、一人で生活することが「自立」なのか? 「自立」という字を当てれば、そうかもしれない。 でも、本当に大切なのは、親から援助を受けずに生活することではなく、自分の精神を律して、人に頼らずに自己を実現していくことだと思う。 自分を律する、つまり、「自立」ではなく「自律」。 周囲に甘えず流されず、しっかりと自己を見つめて、自分の心や精神をコントロールできる人が「自律」している人だと思う。 だから、お父さんは、●●やあなたには、「自立」ではなく「自律」して欲しいと思う。 特に●●には就職した当時から「親元から離れて一人で生活しろ」と言ってきた。 そのこと自体は「自立」なのだが、それにより、自分を厳しく見つめ直し、しだいに「自律」心が芽生えればいいと思っていた。 あなたもそう。○○で離れて暮らしていても、それは「自立」であって、「自律」ではない。 「自立」が契機となり、「自律」できればと思うが、なかなかそううまくはいかない。 ●●ちゃんや●●ちゃんのように、簡単には親元に帰れない遠い場所で、友達も知り合いもなく一人で生活を始めてみると、嫌でも「自律」心が備わるのかもしれない。 また、経済的援助も少なく、アルバイトでもしなければ生活ができないような境遇に置かれると、生活するための精神力と生活力が身につく。 たぶんお母さんからすると、貴方達に勉強時間を確保させるため、資金援助を充分にして、アルバイトなどさせずに勉強に集中させる環境を作ることを考えるだろうが、お父さんは反対だ。 「自律」した精神がなければ、勉強時間を確保したところで、集中して勉強などできないと思っている。 それに、「自律」した精神がなければ、何のために勉強しているのかという確固とした信念もなく、自分の将来を厳しく見つめないままで時が過ぎ、後で大失敗を起こすことになる。 これからは自分の道を自分で歩んでいかなければならない。 だから、自分に厳しくあって欲しい。そして、できれば、他人に優しくなれれば、理想の「自律」だと思う。 |
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