目次に戻る トップページへ
苦しみの精神構造
 送信日時 2011/01/30 17:35
たとえば人から殴られたら、とても痛いので、苦しい感覚を覚える。
これは生き物として当たり前のことで、「苦しむな」と言われても無理なこと。
一方、人から嫌なことを言われたり無視されたりして苦しくなるのは、別に身体が痛いわけではない。
苦しい理由は、ただ自分の感情が自分を苦しくさせているだけのこと。
それを死ぬほど苦しいと感じるか、たいしたことないと思うかは、全て自分の心の持ちよう。

本当に完璧に自分の精神をコントロールできるとしたら、人からどんなに辛い接し方をされても、楽しく笑って過ごせすことも可能なはず。
しかし、やっかいなことに、人間は細やかな感情を持った生き物であり、なかなか自分の思うようには感情をコントロールできない。

でも、これだけは言える。
苦しみの原因は他人にあるのではなく、自分の中にあること。
これをしっかりと自覚して日々生活していれば、無駄に自分の心を苦しめることはない。
「相手のせいで自分は苦しい」とい気持ちが少しでも芽生えたら、その考えを捨て、「相手に心を左右される自分が悪い」と思うこと。
それだけで、生活スタイルが後ろ向きなものから前向きなものに変わるはず。
そして、自然と苦しみから解放するための方法を能動的に考えるようになり、苦しみに対応する力が備わってくる。

限りある人生、人に左右されて無駄に苦しむことほど馬鹿げたことはない。
目次に戻る トップページへ