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光の効用について 送信日時  2011/01/03 23:54
夜によく眠れない理由に、体内時計の狂いがある。

生物の多くは、本能的に太陽が昇る時間に起きて、太陽が沈むと眠りに就くようにできている。
人間もそのうちのひとつ。太陽の光が睡眠のサイクルをつかさどっている。

うつ病や不眠症の改善に、光療法というのがある。これは、医学的にも証明されている。
早朝に眩しい光を見る。太陽が最も有効だが、太陽が見れない状況だったら、蛍光灯などの人工の光でもいい。
毎朝それを繰り返していくうちに、体のリズムが復調し、夜に眠れるようになってくる。
途中、夜が眠れなくても、昼間が眠たくても、気にすることはない。
あせらずにこつこつと朝に光をみるクセをつけると、必ず改善する。
つまらない安定剤や睡眠薬を飲むより、最も効果的で副作用もなく長続きする方法だ。
しかし、怠惰な人や朝の弱い人には、相当の苦労が必要かもしれない。
特にあなたは朝が弱く、頑張って起きようとしない。
どんなに体が動かなくても、しんどくても、頑張って数分でいいから、朝早くにおきて、外の光を見たり、蛍光灯をつけて光を感じたりして、それを繰り返して欲しい。
最初は効果がなくても、徐々に必ず効果が出てくる。
この方法の良いところは、不眠が直るだけではなく、自律神経が調整され、精神的なだるさや落ち込みも改善する。

人間は自然とともに過ごすべき。
現代人は、社会生活の中では、なかなか自然の中で生きることができない。
だから、毎日少しの時間でいいから、時間の許す限り、自然を享受して生活しなければ、心身ともに疲弊していく。
光療法もそのうちのひとつ。
空を見て、星を見て、緑を見て、美しいと感じるのも同じ。
そういった時間は決して無駄な時間ではない。
たとえば30分、テレビを見る時間を自然を感じる時間に変えてみる。
とても貴重で有意義な時間になるはず。

特に日照時間の短い冬季は注意が必要。
この前の新聞に「冬季うつ病」の記事が載っていた。
冬になるとうつを発症する人が多いとのこと。それも圧倒的に女性が多いらしい。
昼間から部屋に閉じこもり、暗い生活をしている人は、特にその傾向が強い。
あなたも●●も、最近はお母さんもその傾向がある。
部屋の中に閉じこもっていたくても、部屋を暗くせず、カーテンを空け、たまには外の光にさらされるべき。
また、用事がなくても外に出てみる。
犬がいれば、散歩にも出れるけどね。
お父さんの場合は、外で何もすることがなければ、墓の掃除にでも行けば、それだけで外の光に触れ、墓参りもでき、一石二鳥。
とにかく光に当たる、特に早朝の光が金。

言い忘れたが、夜は周囲を明るくしない。そして、頭を使わない。
最初は眠れなくても、夜はリラックスして生活する。
早く夜にぐっすりと眠れるようになるといい。でもあせらずにこつこつと。