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賞味期限の話 送信日時  2011/06/06 22:11
我が家の食料は、よく賞味期限切れになる。
例えばパン。
お父さんは、好き嫌いに関係なく、日付の古いパンから食べるようにしているが、どうも●●は、好きなものしか食べない。
さらに彼は、少しでも期限の切れたものには手を出そうとしない。
お母さんも●●のわがままに付き合って、●●が困らないよう常に多めにパンを補充しているので、たやすく賞味期限切れになる。
次にヨーグルト。
誰もあまり好きではないようで、封も開けずに賞味期限切れになることも多い。
気が付いたら一気に食べるようにしているが、半端な量ではなく、2回に分けても、それだけで腹いっぱいになる。
主食とちゃうでー、ホンマに
パンやヨーグルトを例に挙げたが、その他の食品も、冷蔵庫の中で眠り続け、賞味期限が切れることが多い。
でも、衛生管理をしっかりしていれば、賞味期限がちょっと切れたくらいで腐ることはない。

一方、スーパーで買い物をするときはどうだろう。
賞味期限が1日でも新しい物を、わざわざ棚の奥から見つけ出し、引っ張り出してまで買い物カゴに入れている。
主婦連中は、ほとんど皆がそうしている。
その結果、1日でも古くなった商品は、必ず売れ残り、そのうち賞味期限が切れて、やがて廃棄処分になる。

ところが、先に話したように、我が家では、賞味期限が何日も過ぎた食品を平然と食べているという現実があるのだ。

誰しも、我が家では賞味期限が切れるまで放置することは許され、スーパーでは、賞味期限が充分残っているにもかかわらず、1日でも古いことが気になるのか。

お父さんは、以前から、ずっとこのことに疑問を感じてきた。

だから、最近、お父さんが買い物をする時は、日付の違う品物が並んでいる場合、極力古い方を買うようにしている。
古いといっても、店に置いてある物は、賞味期限まで何日も残っているものばかり。
家で適切に消費すれば、必ず賞味期限内でなくなってしまう。

みんながそうすることで、古い物から順番になくなっていき、その結果、これまで無意味に廃棄していた商品が激減する。

もしも、ある品物が人数分の数しかなかったら、自分が良い方を取れば、他の人は悪い方を取るしかない。
そう考えると、こういった行動は、「自分だけが良ければいい」という心理の表れではないかと思う。
残らずみんなに配分しなければならない物なら、「早いもの勝ち」ということも言えるのかもしれない。
しかし、現実は、どの商品も、なくなる前に必ず新しいものが補充されるので、こういった消費サイクルが常態化すれば、捨てなくてもよかった物を捨てなくてはならなくなってしまう。
みんながそういうことに気付いたとき、はたして、一番新しい商品を棚の奥から探してまで買うことができるだろうか。

公衆の前で、こういうことを真面目に言ったら、たぶん変人扱いされるだろう。
でも、このことに痛みや疑問を感じない人こそ「変人」だと思う。