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孤独と向き合う大切さ 送信日時  2012/01/09 18:56
今日は成人の日。
きのう成人式は終わったけど、改めて「成人式おめでとう」

ある作家が、今日の新聞に「成人の日の寄せて」というタイトルで、投稿していた。
その内容が、いつもお父さんが考えていることと、見事に一致していたので、貴方に伝えたく、今回はそれを引用します。

〜引用開始〜
大学入試まで、子供は「問題には必ず正解がある」と思い込まされていますが、もともと、人生の問題には、完全に正しい解答なんてありません。
そういう時、子供は、自分で考えることをやめて、親や誰かのアドバイスや言いつけに従います。そうすれば楽ですし、責任も生まれません。子供とは、いつも誰かに手を引いてもらっている存在なのです。
そして、二十歳を過ぎてもそうしている人は、絶対に孤独になりません。
孤独には、「本物の孤独」と「偽物の孤独」があります。
一週間、誰とも話さなかったから孤独なのではありません。誰とも話さなくても、メールをやりとりし、インターネットで会話していれば、それは孤独ではありません。
孤独とは、「一人で自分と向き合う」ことです。
例えば、あなたがすてきなアドバイスを受けたり、役に立つ本を読んだりしても、一人でかみしめる時間がなければ、それはあなたのものにはなりません。今聞いた役に立つ情報を、右から左に伝えるだけでは、あなたのものになっていないのです。
二十歳を過ぎて出会う解決不可能な問題は、親に判断を任せない限り、自分で解決するしかありません。
しかし、「偽物の孤独」しか経験してない人は、アドバイスしてくれる人を求めて、ウロウロさまようのです。
ただ、「本物の孤独」の時間を持った人だけが、うんうんとうなりながら問題に取り組むことができるのです。
もし「本物の孤独」を経験したいと思ったら、あなたは、携帯電話の電源を切り、パソコンやテレビから離れて、あなただけの時間を持つ必要があります。その時間が長ければ長いほど、あなたは「本物の孤独」と出会い、自分自身と会話を始められるのです。
「本物の孤独」はしんどいですが、あなたに暗閣を進んでいく勇気をくれます。終わりが明確でない暗闘を一歩一歩、歩く時、あなたは初めて大人になるのです。
〜引用終了〜

鴻上尚史という53歳の作家の投稿でした。
とても重い内容ですが、成人になって「自分に責任を持つ」ということの真髄を表しています。
本当の「孤独」は良くないが、「孤独=人に頼らず、自分自身で解決する」。成人となったこれからは、そういった時間を大切にして、人生の壁にぶち当たったとき、決して人のせいにせず、自分でうまくコントロールして、生きていって欲しいと願います。