「人のために生きる」は、本当は「自分のために生きる」こと

「貴方のために生きている」「私の人生は家族のためにある」と公然に言う人がいますが、それはほとんどの場合、間違った考え方だと思います。
本当に人のために生きている人は、自分からは公言しません

たとえば、マザーテレサのように、人生の全てをを他人のために尽くした偉大な人が存在しますが、彼女は周りに「自分は人のために生きている」とは言いませんでした。
マザーテレサ
彼女は、ひたすらに自分のために生きてきたのだと思います。
彼女にとっては、他人のために尽くすことが自分の幸せにつながり、結局は自分のために生きていたのです。
彼女の幸せの価値観が、「人のために尽くす」ことであっただけ。
だから、無条件に他人を愛せたし、全く打算のない生き方ができたのだと思います。

「人のために生きている」と公然に言う人は、逆に自分に甘い人間が多いのではないでしょうか。
その証拠に、人のために生きているはずなのに、その人から裏切られたら、簡単に憤慨したり恨んだりします。

逆に、自分のために生きることができる人は、結局は他人に対しても優しくなれます。
自分のために生きてきた人は、心が強く、ちょっとした困難にも動じないのです。
これが、本当の「無償の愛」です。

私が理想とする「自分のため」は、「わがままに自分勝手に生きる」ことではありません。
自分の生き方に誇りを持つことができて、その生き方が周りに安らぎを与え、自分の幸せに繋がる生き方です。

人生に迷っている人に言いたいこと
貴方がしっかりと前を見据えて、自分のために生きていけるのならば、たとえ苦難が多くても、決して不幸ではないと思います。
間違っても、他人の言いなりになって、自分の気持ちに背いた人生を送らないで欲しい。
そんなことをすると、自分の人生がうまくいかなかったときに、きっと人のせいにして、自分の人生を投げてしまうことになるでしょう。
自分に責任を持って歩んだ人生は、途中で苦しくなっても、きっと乗り越えられます。

私は、周りの人に幸せを与えてあげられるような、そんな生き方をしたい。
でも、不平不満ばかりが募って、それがなかなかできません。
器の小ささを感じる毎日です。

残された限りある人生、自分のための生き方を「愚直」に模索していきたいと思っています。